================================================================================================== OpenCube Workflow 2016 for SharePoint 2017年10月26日 (c)Copyright NTT DATA Smart Sourcing Corporation 2016. All rights reserved. ================================================================================================== 0.目次 ============================================================ 1. はじめに 2. 変更点 3.制限事項 4.適用手順(新規) 5.適用手順(アップグレード) 6.切戻し手順 7.注意事項 1.はじめに ============================================================ OpenCube Workflow 2016 をご利用いただきましてありがとうございます。 このreadmeファイルには、本リリースに関する情報が記載されています。 本リリースの適用する前に、このファイルをお読みください。 2.変更点 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の変更点があります。 (1)言語切替のロジックを改善しました。 サイトのロケール設定ではなく、個人の「言語と地域」設定を優先して言語を取得できるようになりました。 本機能を利用する場合は、OpenCubeWorkflowセットアップガイド「6.2.OpenCube Workflow 2016 の環境設定について」-「言語種別 クライアントの表示言語指定元」を参照してください。   (2)回覧時のデータ取得時に、詳細不明なSQLCommandエラーが発生する事象に対応しました。 一時的にリトライ処理を行うことにより正常に取得できるように対応しています。 リトライ処理のタイミングや回数についは、別途「適用手順」を参照してください。 (3)フォルダ回覧で、処理する文書が指定されていた場合、Entryの開始条件に対象範囲を取得して、対象か否かを判定するロジックを追加しました。 (4)管理者サイトで以下の操作を行うと、すべてのビジネスフローテンプレートが削除される事象を改善しました。 @ビジネスフローテンプレートを一覧から選択 A詳細画面を表示後、一覧から対象のビジネスフローテンプレートを削除 BAで表示した詳細画面で「削除」 (5)管理者サイトのWebパーツ群で、検索機能が付いているスコープ関連および多言語辞書のWebパーツで、 検索後のアイテムを複数選択して削除した場合、ビジネスフローテンプレートIDや言語種別でサマリされている件数を超えて削除を実行しようとすると、一部削除されない事象に対応しました。 (6)OpenCubeの管理者サイトの入力チェックを改善しました。 @日付の大小チェックを追加。 A「通番の更新」に関する増分値文字数制限の出力メッセージが正しくない件を対応しました。 BOpenCubeの管理サイトでビジネスフローテンプレートIDの検索を完全一致から部分一致(部分検索)へ変更しました。 C「案件情報(検索)」プロパティ1(将来拡張用)に入力した条件が影響しているため、検索結果が0件になる事象を改善しました。D各IDのバリデーションと文字列チェックの追加を追加しました。 (7)ビジネスフローテンプレートの設定状況、回覧権限範囲の設定状況、閲覧権限範囲の設定状況画面に有効期間開始日、有効期間終了日の秒が登録されない事象に対応しました。 また権限範囲については、不要なIDが表示されていたため、削除しました。 (8)Webワークフローエディタの機能修正・追加を実施しました。 @ビジネスフローテンプレートを登録した時に、管理サイトのビジネスフローテンプレート詳細画面の操作ログに登録時のログが表示されない事象に対応しました。 Aユーザープロセスやアドインの表示名の入力制御を強化しました。 B共通管理サイトが設定されていない時は、「サイトコレクション共通のビジネスフローテンプレートを作成する」のチェックボックスを表示しないようにしました。 C共通管理サイトが設定されており、「サイトコレクション共通のビジネスフローテンプレートを作成する」にチェックを入れた時に、注意書きを表示するようにしました。 DSharePoint のカスタムリスト「WebWorkflowEditor」からアイテムを削除した時に、登録済みのビジネスフローテンプレートが連動して削除されないようにしました。 Eユーザープロセスのルート情報及び、アドインのパラメータの入力制御を強化しました。 Fユーザープロセスやアドインのプロパティを変更し、別のユーザープロセスやアドインを1度も選択しないで閉じる「×」ボタン押下した時に、確認ダイアログが表示されない事象に対応しました。 Gユーザープロセスのルート情報設定ダイアログにて、入力状態によって、入力制御が機能しない事象に対応しました。 HプロセスIDの連番を2ケタ表示(0詰め)とするようにしました。 Iナンバリングアドインを最終プロセスに設定して保存した時に、ナンバリングアドインの入力内容が正常に保存されない事象に対応しました。 J案件が滞留する可能性のあるビジネスフローテンプレートを登録した時に、確認ダイアログを表示するようにしました。 K引き戻し元プロセスと引き戻し先プロセスの間に新しいプロセスを挿入した時に、引き戻しルート情報が異常となる事象に対応しました。 L引き戻し先にナンバリングアドイン等の自動プロセスを設定できてしまう事象に対応しました。 M表示言語の日本語⇔英語切替に対応しました。 (9)スコープが設定されている合議プロセスで、回覧者が変更されていた場合に、再度回覧者の追加だけを行うと、合議プロセスに設定されている回覧者がリセットされ、スコープが再設定されてしまう不具合を改修しました。 (10)回覧者の設定ダイアログを用いて、複数プロセスに複数の回覧者を追加、削除すると、スコープに登録されている順番によっては、回覧者の設定がリセットされてしまう事象に対応しました。 (11)ExcelやWordなどの文書ファイルをライブラリに保存し、Excelを閉じた状態で再表示したあと、Officeのリボンから回覧すると、ファイルがロックされた状態で回覧処理が実行され、回覧できない事象が発生する場合がある事象に対応しました。 文書ファイルがロックされていた場合は、回覧処理をリトライし、リトライでロックが解除された場合にのみ、回覧ができます。 初期値は、リトライ回数20回、リトライの間隔10ミリ秒(0.01秒)に設定しています。 3.制限事項 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の項目について制限事項があります。 (1)スコープ要素に処理者、上司の設定を行っている場合、回覧者の変更画面でスコープを空にすると、デフォルトの設定に戻ります。 (2)スコープ要素にプロセス参照の設定を行っている場合、プロセス参照先のスコープが空のときは、回覧者の変更画面でスコープを空にすると、デフォルトの設定に戻ります。 4.適用手順(新規) ============================================================ OpenCube 2016を新規ご導入いただく場合は、「セットアップガイド」に則ってインストールを実施してください。 既にOpenCube Workflow 2013をお使いいただいている場合、データベースの更新/Webフロントエンドサーバーの更新を行う必要があります。 5.適用手順(アップグレード) ============================================================ ※本パッチ適用前にデータのバックアップをご取得ください。 (1)OpenCube Workflow 2016がインストールされているDBサーバーに対して、以下の手順で適用してください。 @OpenCube Workflow 2016のセットアップガイドを参照して上書きインストールしてください。 「3.1.データーベースサーバー - 3.1.1.インストール」を参照してください。 A多言語辞書情報がリセットされますので、多言語辞書を変更している場合は、ライブラリへ再アップロードしてください。 (2)OpenCube Workflow 2016がインストールされているWebフロントエンドサーバーに対して、以下の手順で適用してください。 @WebフロントエンドサーバーのOSに、管理者権限でログオンします。 A以下のフォルダー内にある「JobList.xml」をバックアップします。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList BIISをリセットします。 Cソリューションパッケージの更新を行います。  a. OSの「スタート」−「SharePoint管理シェル」を選択し、右クリックで「管理者として実行」を実行します。  b. SharePoint管理シェルで以下のコマンドを実行します。   Update-SPSolution -Identity "opencubeworkflow2016.wsp" -LiteralPath "wspファイルのパス(ファイル名と拡張子まで含む)" -GACDeployment」のコマンドを実行します。  c. OSの「スタート」−「SharePointサーバーの全体管理」を実行します。  d. 「サーバーの全体管理」−「システム設定」−「ファームソリューションの管理」を実行します。  e. OpenCubeWorkflow2016.wspをクリックします。  f.最終処理の時刻が更新されていることを確認します。 D上記Aでバックアップした「JobList.xml」を以下のフォルダー内に上書き保存します。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList EIISをリセットします。 F「サービス」を起動し「SharePoint Timer Service」を再起動します。 (3)文書ファイルがロックされていて回覧できなかった場合にリトライ処理する設定に変更するには以下の手順で適用してください。 @「SharePoint2016管理シェル」を管理者モードで実行します。 A以下を実行します。  以下の設定では、リトライ回数5回、リトライの間隔10ミリ秒(0.01秒)に設定しています。  従来通り、リトライを行わないようにするには、それぞれの値を0に設定してください。 $spfarm = get-spfarm $spfarm.properties["ocw_FileLockRetryCount"] = "5" $spfarm.properties["ocw_FileLockRetryInterval"] = "10" $spfarm.update() iisreset (4)回覧ログが取得できなかった場合にリトライ処理する設定に変更するには以下の手順で適用してください。 @「SharePoint2016管理シェル」を管理者モードで実行します。 A以下を実行します。  以下の設定では、リトライ回数5回、リトライの間隔10ミリ秒(0.01秒)に設定しています。 $spfarm = get-spfarm $spfarm.properties["ocw_GetLastOperationLogRetryCount"] = "5" $spfarm.properties["ocw_GetLastOperationLogRetryInterval"] = "10" $spfarm.update() iisreset 設定は以上です。 6.切戻し手順 ============================================================ 仮想マシンのスナップショット作成等、サーバ単位でのバックアップが可能であれば、 パッチ適用前のサーバのバックアップを取得し、そのバックアップからリストアして頂く事で切戻しが可能です。 サーバ単位でのバックアップが難しい場合は、以下の手順で切戻しを行ってください。 (1)従来のOpenCube Workflow 2016がインストールされているDBサーバーに対して、以下の手順で切り戻しを行ってください。 @本パッチ内の「setup_db.exe」を実行し、「アンインストール」を選択した際に、 「データベースの情報をすべて削除しますがよろしいですか。」のメッセージが表示されます。 上記メッセージが表示された際に、「はい」を選択し、OpenCube Workflow 2016に関する全てのデータを削除します。 Aその後、現在ご利用中のバージョンのインストールメディア内の「setup_db.exe」を実行します。 Bインストール完了後、パッチ適用前に取得したデータベースのバックアップからリストアを実施します。 (2)OpenCube Workflow 2016がインストールされているWebフロントエンドサーバーに対して、以下の手順で切り戻しを行ってください。 @WebフロントエンドサーバーのOSに、管理者権限でログオンします。 A以下のフォルダー内にある「JobList.xml」をバックアップします。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList BIISをリセットします。 Cソリューションパッケージの更新を行います。  a. OSの「スタート」−「SharePoint管理シェル」を選択し、右クリックで「管理者として実行」を実行します。  b. SharePoint管理シェルで以下のコマンドを実行します。   Update-SPSolution -Identity "opencubeworkflow2016.wsp" -LiteralPath "バージョンアップ前のwspファイルのパス(ファイル名と拡張子まで含む)" -GACDeployment」のコマンドを実行します。  c. OSの「スタート」−「SharePointサーバーの全体管理」を実行します。  d. 「サーバーの全体管理」−「システム設定」−「ファームソリューションの管理」を実行します。  e. OpenCubeWorkflow2016.wspをクリックします。  f.最終処理の時刻が更新されていることを確認します。 D上記Aでバックアップした「JobList.xml」を以下のフォルダー内に上書き保存します。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList EIISをリセットします。 F「サービス」を起動し「SharePoint Timer Service」を再起動します。 7.注意事項 ============================================================ (1)ご提供いたしましたOpenCube Workflow 2016のエディションは、Enterpriseとなります。 そのため、Enterpriseの機能を利用することができません。 (2)多言語辞書情報がリセットされますので、多言語辞書を変更している場合は、適用後に再設定してください。 (3)OpenCubeWorkflow2016.wspの適用後、ワークフローが「新しいインスタンスの開始を許可しない」に自動で設定されることがあります。   OpenCubeWorkflow2016.wspの適用後にワークフローの開始ができない場合は、以下の手順で設定を確認してください。 (今回からの注意事項ではなく、従来のOpenCube Workflow 2016と変わらない注意事項です。)  @OpenCubeのワークフローを利用するリスト・ライブラリの編集権限をもつユーザーでSharePointにサインインします。  A該当リスト・ライブラリの「リストの設定(ライブラリの場合は「ライブラリの設定」)」ページを表示します。  Bリスト・ライブラリにワークフローを関連付けている場合は、以下のa〜cを行います。   a.「権限と管理」の「ワークフロー設定」をクリックします。   b.「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。   c.「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。  Cコンテンツタイプにワークフローを関連付けている場合は、以下のa〜dを行います。   a.該当のコンテンツタイプを選択します。   b.「設定」の「ワークフロー設定」をクリックします。   c.「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。   d.「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。 (4)管理サイトの英語版は今回含まれておりません。準備が整いましたら提供させて頂きます。 (5)Office2016では電子印影機能が正常に動作しない可能性があります。 ============================================================ ============================================================