================================================================================================== OpenCube Workflow 2013 for SharePoint 回覧者選択時の不具合改修 2017年10月13日 (c)Copyright NTT DATA Smart Sourcing Corporation 2013. All rights reserved. ================================================================================================== 0.目次 ============================================================ 1. はじめに 2. 変更点 3.制限事項 4. 適用手順 5.切戻し手順 6.注意事項 1.はじめに ============================================================ OpenCube Workflow 2013 をご利用いただきましてありがとうございます。 このreadmeファイルには、回覧者選択時の不具合改修を行ったパッチに関する情報が記載されています。 本パッチを適用する前に、このファイルをお読みください。 2.変更点 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の変更点があります。 (1)スコープが設定されている合議プロセスで、回覧者が変更されていた場合に、再度回覧者の追加だけを行うと、合議プロセスに設定されている回覧者がリセットされ、スコープが再設定されてしまう不具合を改修しました。 (2)回覧者の設定ダイアログを用いて、複数プロセスに複数の回覧者を追加、削除すると、スコープに登録されている順番によっては、回覧者の設定がリセットされてしまう事象に対応しました。 (3)ビジネスフローテンプレートの設定状況、回覧権限範囲の設定状況、閲覧権限範囲の設定状況画面に有効期間開始日、有効期間終了日の秒が登録されない事象に対応しました。 また権限範囲については、不要なIDが表示されていたため、削除しました。 (4)OpenCubeの管理者サイトの入力チェックを改善しました。 @日付の大小チェックを追加。 A「通番の更新」に関する増分値文字数制限の出力メッセージが正しくない件を対応しました。 BOpenCubeの管理サイトでビジネスフローテンプレートIDの検索を完全一致から部分一致(部分検索)へ変更しました。 C「案件情報(検索)」プロパティ1(将来拡張用)に入力した条件が影響しているため、検索結果が0件になる事象を改善しました。 D各IDのバリデーションと文字列チェックの追加を追加いたしました。 (5)ExcelやWordなどの文書ファイルをライブラリに保存し、Excelを閉じた状態で再表示したあと、Officeのリボンから回覧すると、ファイルがロックされた状態で回覧処理が実行され、回覧できない事象が発生する場合がある事象に対応しました。 文書ファイルがロックされていた場合は、回覧処理をリトライし、リトライでロックが解除された場合にのみ、回覧ができます。 初期値は、リトライ回数20回、リトライの間隔10ミリ秒(0.01秒)に設定しています。 3.制限事項 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の項目について制限事項があります。 (1)スコープ要素に処理者、上司の設定を行っている場合、回覧者の変更画面でスコープを空にすると、デフォルトの設定に戻ります。 (2)スコープ要素にプロセス参照の設定を行っている場合、プロセス参照先のスコープが空のときは、回覧者の変更画面でスコープを空にすると、デフォルトの設定に戻ります。 4.適用手順 ============================================================ ※本パッチ適用前にデータのバックアップをご取得ください。 (1)OpenCube Workflow 2013がインストールされているDBサーバーに対して、以下の手順で適用してください。 @OpenCube Workflow 2013のセットアップガイドを参照して上書きインストールしてください。 SharePoint 2013をご利用の場合は、「3.1.SharePoint 2013の場合 - 3.1.1.データベースサーバー」を参照してください。 SharePoint 2010をご利用の場合は、「3.2.SharePoint 2010の場合 - 3.2.1.データベースサーバー」を参照してください。 A多言語辞書情報がリセットされますので、多言語辞書を変更している場合は、ライブラリへ再アップロードしてください。 (2)OpenCube Workflow 2013がインストールされているWebフロントエンドサーバーに対して、以下の手順で適用してください。 @WebフロントエンドサーバーのOSに、管理者権限でログオンします。 A以下のフォルダー内にある「JobList.xml」をバックアップします。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList BIISをリセットします。 Cソリューションパッケージの更新を行います。  a. OSの「スタート」−「SharePoint管理シェル」を選択し、右クリックで「管理者として実行」を実行します。  b. SharePoint管理シェルで以下のコマンドを実行します。   Update-SPSolution -Identity "opencubeworkflow2013.wsp" -LiteralPath "wspファイルのパス(ファイル名と拡張子まで含む)" -GACDeployment」のコマンドを実行します。  c. OSの「スタート」−「SharePointサーバーの全体管理」を実行します。  d. 「サーバーの全体管理」−「システム設定」−「ファームソリューションの管理」を実行します。  e. OpenCubeWorkflow2013.wspをクリックします。  f.最終処理の時刻が更新されていることを確認します。 D上記Aでバックアップした「JobList.xml」を以下のフォルダー内に上書き保存します。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList EIISをリセットします。 F「サービス」を起動し「SharePoint Timer Service」を再起動します。 (3)文書ファイルがロックされていて回覧できなかった場合にリトライ処理する設定に変更するには以下の手順で適用してください。 @「SharePoint2013管理シェル」を管理者モードで実行します。 A以下を実行します。  以下の設定では、リトライ回数5回、リトライの間隔10ミリ秒(0.01秒)に設定しています。  従来通り、リトライを行わないようにするには、それぞれの値を0に設定してください。 $spfarm = get-spfarm $spfarm.properties["ocw_FileLockRetryCount"] = "5" $spfarm.properties["ocw_FileLockRetryInterval"] = "10" $spfarm.update() iisreset 設定は以上です。 5.切戻し手順 ============================================================ 仮想マシンのスナップショット作成等、サーバ単位でのバックアップが可能であれば、 パッチ適用前のサーバのバックアップを取得し、そのバックアップからリストアして頂く事で切戻しが可能です。 サーバ単位でのバックアップが難しい場合は、以下の手順で切戻しを行ってください。 (1)OpenCube Workflow 2013がインストールされているDBサーバーに対して、以下の手順で切り戻しを行ってください。 @本パッチ内の「setup_db.exe」を実行し、「アンインストール」を選択した際に、 「データベースの情報をすべて削除しますがよろしいですか。」のメッセージが表示されます。 上記メッセージが表示された際に、「はい」を選択し、OpenCube Workflow 2013に関する全てのデータを削除します。 Aその後、現在ご利用中のバージョンのインストールメディア内の「setup_db.exe」を実行します。 Bインストール完了後、パッチ適用前に取得したデータベースのバックアップからリストアを実施します。 (2)OpenCube Workflow 2013がインストールされているWebフロントエンドサーバーに対して、以下の手順で切り戻しを行ってください。 @WebフロントエンドサーバーのOSに、管理者権限でログオンします。 A以下のフォルダー内にある「JobList.xml」をバックアップします。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList BIISをリセットします。 Cパッチ適用前のwspファイルを使用してソリューションパッケージの更新を行います。  a. OSの「スタート」−「SharePoint管理シェル」を選択し、右クリックで「管理者として実行」を実行します。  b. SharePoint管理シェルで以下のコマンドを実行します。   Update-SPSolution -Identity "opencubeworkflow2013.wsp" -LiteralPath "wspファイルのパス(ファイル名と拡張子まで含む)" -GACDeployment」のコマンドを実行します。  c. OSの「スタート」−「SharePointサーバーの全体管理」を実行します。  d. 「サーバーの全体管理」−「システム設定」−「ファームソリューションの管理」を実行します。  e. OpenCubeWorkflow2013.wspをクリックします。  f.最終処理の時刻が更新されていることを確認します。 D上記Aでバックアップした「JobList.xml」を以下のフォルダー内に上書き保存します。 %System%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList EIISをリセットします。 F「サービス」を起動し「SharePoint Timer Service」を再起動します。 6.注意事項 ============================================================ (1)多言語辞書情報がリセットされますので、多言語辞書を変更している場合は、適用後に再設定してください。 (2)OpenCubeWorkflow2013.wspの適用後、ワークフローが「新しいインスタンスの開始を許可しない」に自動で設定されることがあります。   OpenCubeWorkflow2013.wspの適用後にワークフローの開始ができない場合は、以下の手順で設定を確認してください。 (今回からの注意事項ではなく、従来のOpenCube Workflow 2013と変わらない注意事項です。)  @OpenCubeのワークフローを利用するリスト・ライブラリの編集権限をもつユーザーでSharePointにサインインします。  A該当リスト・ライブラリの「リストの設定(ライブラリの場合は「ライブラリの設定」)」ページを表示します。  Bリスト・ライブラリにワークフローを関連付けている場合は、以下のa〜cを行います。   a.「権限と管理」の「ワークフロー設定」をクリックします。   b.「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。   c.「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。  Cコンテンツタイプにワークフローを関連付けている場合は、以下のa〜dを行います。   a.該当のコンテンツタイプを選択します。   b.「設定」の「ワークフロー設定」をクリックします。   c.「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。   d.「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。 ============================================================ ============================================================