================================================================================================== OpenCube Workflow 2013 for SharePoint 2015年01月13日 (c)Copyright NTT DATA Smart Sourcing Corporation 2013. All rights reserved. ================================================================================================== 0.目次 ============================================================ 1. はじめに 2. 変更点 3.制限事項 4. 適用手順 5. 注意事項 6. OpenCube WorkFlow R/1からのバージョンアップ 1.はじめに ============================================================ OpenCube Workflow 2013 をご購入頂きましてありがとうございます。 本製品をインストールする前に、このファイルをお読みください。 このreadmeファイルには、Opencube Workflow 2013 for SharePoint をご利用頂く際の制限事項等が記載されています。 2.変更点 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の変更点があります。 2.1.機能追加 ------------------------------------------------------------ (1)クライアントアドインの操作ボタンを押下した際に表示される確認ダイアログで「OK」を選択した後のイベントハンドラを追加しました。 (2)有効期限切れ設定の機能拡張を行い、有効期限の開始日を別プロセスから遷移した日時で設定できるようになりました。   また、CSSで指定した日時を有効期限の終了日に設定できるようになりました。   「回覧通知設定」シェイプと「有効期間通知設定」シェイプについては、「ビジネスフローテンプレート.vss」の方を利用してください。   上記以外のシェイプは「ビジネスフローテンプレート2013.vss」の方を利用してください。   これまでのワークフローエディターでは機能拡張された有効期限切れ設定を行えません。   [詳細]   Visioのユーザープロセスの詳細プロパティ「有効期限切れ」に「起算日」の項目を追加しています。   「起算日」の項目で「このプロセスに来た日時」を選択すると、現在設定しているユーザープロセスに案件が来た日時から有効期限のカウントを開始します。   「起算日」の項目で「別プロセスから遷移した日時」を選択すると、ユーザープロセスの詳細プロパティ「有効期限切れ」の「プロセスID」に指定したプロセスが回覧された日時から有効期限のカウントを開始します。   (例)有効期限に「3日」を設定、プロセスIDに「UserProcess02」を設定した環境で、UserProcess02の回覧を2015/01/16 12:00:00に行った場合、      有効期限が切れる日時は2015/01/19 12:00:00になります。   「起算日」の項目で「CSSで指定した日時」を選択すると、ユーザープロセスの詳細プロパティ「有効期限切れ」の「CSSキー」に指定したCSSの値の日時が有効期限の終了日時になります。   CSSの値は、日付型に変換可能な文字列ののみ有効です。   (例)指定したCSSの値に2015/01/20 15:00:00と設定されていた場合、      有効期限が切れる日時は2015/01/20 15:00:00になります。   「別プロセスから遷移した日時」と「CSSで指定した日時」はOpenCube Workflow 2013のEnterpriseオプションです。 2.2.不具合対応 ------------------------------------------------------------ (1)同一プロセスのスコープを複数回編集した際に、正常にスコープが設定されないことがある事象を修正しました。 (2)親のサイトコレクションでOpenCubeの機能をアクティブにしないと、子のサイトコレクションでOpenCubeの機能をアクティブにしてもリスト・ライブラリのリボンから回覧できないことがある事象を修正しました。 (3)ワークフロー管理の「退職」で、存在しないユーザーIDを指定した際に退職対象となる事象を修正しました。 (4)スコープにSharePointグループを設定している場合、クライアントアドインからワークフローの回覧ができないことがある事象を修正を行いました。 (5)独自に作成したアドイン内で権限の昇格を行わずにOpenCubeのAPIを利用した際に、セキュリティ検証エラーが発生することがある事象を修正しました。 2.3.イベントハンドラの利用方法 ------------------------------------------------------------ クライアントアドインに以下のイベントハンドラを追加しています。 Function BeforeTransactWorkflow( strOpeId As String, strOpeName As String, strComment As String ) As Variant 操作ボタン押下後に表示される確認ダイアログで「OK」を選択した直後に発生するイベントをハンドリングします。 VBAの関数からFalseを戻すことで、回覧処理をキャンセルできます。 [引数の説明] strOpeId : 回覧時に押下した操作ボタンのIDが設定されます。 strOpeName : 回覧時に押下した操作ボタンの名称が設定されます。 strComment : 回覧時に入力したコメントが設定されます。 3.制限事項 ============================================================ 今回のリリースでは、以下の項目につきまして制限事項があります。 (1)Visio 2013をサポートしておりません。WorkFlowEditorによるビジネスフローテンプレートの作成については「Visio 2010」をご利用ください。 (2)起案「ブート」ドキュメントライブラリを利用してのワークフロー操作を行うことができません。 (3)起案「ワーク」ドキュメントライブラリを利用してのワークフロー操作を行うことができません。 (4)カスタムリストのフォルダ間移動をサポートしておりません。Enterpriseエディションの場合は、リスト間(別サイトのリストを含む)の移動を行うことができます。 4.適用手順 ============================================================ 新規にインストールする場合は、OpenCube Workflow 2013のセットアップガイドを参照してください。 既にOpenCube Workflow 2013がインストールされている環境に適用する場合は、以下の手順で行ってください。 4.1.DBサーバーへの適用 ------------------------------------------------------------ OpenCube Workflow 2013のセットアップガイドを参照して上書きインストールしてください。 SharePoint 2013をご利用の場合は、「3.1.SharePoint 2013の場合 - 3.1.1.データベースサーバー」を参照してください。 SharePoint 2010をご利用の場合は、「3.2.SharePoint 2010の場合 - 3.2.1.データベースサーバー」を参照してください。 4.2.Webフロントエンドサーバーへの適用 ------------------------------------------------------------ (1)WebフロントエンドサーバーのOSに、管理者権限でログオンします。 (2)以下のフォルダー内にある「JobList.xml」をバックアップします。 C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList (3)管理者権限でIISをリセットします。 (4)ソリューションパッケージの更新を行います。  ① OSの「スタート」-「SharePoint管理シェル」を選択し、右クリックで「管理者として実行」を選択します。  ② SharePoint管理シェルで以下のコマンドを実行します。   Update-SPSolution -Identity "opencubeworkflow2013.wsp" -LiteralPath "wspファイルのパス(ファイル名と拡張子まで含む)" -GACDeployment」のコマンドを実行します。  ③ OSの「スタート」-「SharePointサーバーの全体管理」を起動します。  ④ 「サーバーの全体管理」-「システム設定」-「ファームソリューションの管理」をクリックします。  ⑤ OpenCubeWorkflow2013.wspをクリックします。  ⑥最終処理の時刻が更新されていることを確認します。 (5)上記(2)でバックアップした「JobList.xml」を以下のフォルダー内に上書き保存します。 C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Web Server Extensions\14\TEMPLATE\LAYOUTS\OCWJobList (6)管理者権限でIISをリセットします。 5.注意事項 ============================================================ OpenCubeWorkflow2013.wspの更新後、ワークフローが「新しいインスタンスの開始を許可しない」に自動で設定されることがあります。 OpenCubeWorkflow2013.wspの更新後にワークフローの開始ができない場合は、以下の手順で設定を確認してください。 (1)OpenCubeのワークフローを利用するリスト・ライブラリの編集権限をもつユーザーでSharePointにサインインします。 (2)該当リスト・ライブラリの「リストの設定(ライブラリの場合は「ライブラリの設定」)」ページを表示します。 (3)リスト・ライブラリにワークフローを関連付けている場合は、以下の①~③を行います。  ①「権限と管理」の「ワークフロー設定」をクリックします。  ②「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。  ③「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。 (4)コンテンツタイプにワークフローを関連付けている場合は、以下の①~④を行います。  ①該当のコンテンツタイプを選択します。  ②「設定」の「ワークフロー設定」をクリックします。  ③「ワークフローの削除、ブロック、または復元」をクリックします。  ④「新しいインスタンスの開始を許可しない」が選択されている場合は、「許可」を選択して「OK」をクリックします。 6. OpenCube WorkFlow R/1からのバージョンアップ ============================================================ バージョンアップの手順について、インストールメディアの「document」フォルダー内にある「OpenCubeWorkflowバージョンアップ手順書.pdf」をご確認ください。 Office 2003、Windows SharePoint Services 3.0、SharePoint Server 2007環境はサポート対象外です。 バージョンアップ前に起案「ワーク」ドキュメントライブラリならびに起案「ブート」ドキュメントライブラリを削除してください。 ==================================================================================================